郷土料理津軽三味線『
りんご箱』にて(
前記事参照)お昼ご飯を済ませ満足したところで、
目的地最寄りである“湯ノ岱駅”に向かうべく、
まずは青森駅から特急『スーパー白鳥』号に乗車しました。
初の青函トンネル通過(JR最深地点通過)にわくわくしながら、
綺麗な車内と心地よい座席シートに身を預け北海道へ向け出発しました。
そうなのです。心地よい車内だったのです。
私は乗車してしばらくし、
いよいよ青函トンネルに入るか否かのあたりで猛烈な睡魔に襲われてしまいました。
青函トンネルに入ったことと出たことは記憶にあるんです。
しかし、最低地点のランプを見た記憶がないのです。
必死に睡魔と戦った記憶はあったのに、ランプを見た記憶がない…
なんとも、敗北感の様なものを感じながらも気がつけばもう北海道でした。
心地よく寝てしまうほどのいい車両と運転だったということにして、
頭を北海道新幹線に切り替えて対向の線路を見下ろしてみると、
三線軌条になっているではありませんか!!
2013年の当時、北海道新幹線がいよいよなんだなと感じました。
しばらくして三線軌条ともお別れをし、
湯ノ岱駅がある江差線江差方面の乗換駅である木古内駅に到着。
降りると北海道新幹線の工事から発する重機の音や作業の音。
新幹線開通がどれだけ大きな出来事であるかを実感しました。
列車を降りると、ひとまず改札を出て駅の待合スペースへ。
乗り換え時間が1時間30分以上あったので
木古内駅周辺を散策したいと思い駅売店のお姉さま方に尋ねてみました。
するとお姉さま、案内パンフレットを開いてください丁寧に説明をしてくださいました。
初めて降り立った地だったのでとても心強く嬉しかったです。
木古内町は寒中禊で有名ということで、今回は佐女川神社とみそぎ浜へ足を運びました。
佐女川神社までは木古内駅から徒歩10分程度、みそぎ浜までは徒歩5分程度という感じです。
北海道のまだ冷たい空気を感じながら神社と浜をのんびりと散策して参りました。
みそぎ浜では、遠く下北半島を津軽海峡を挟んで見ることができます。
私はその風景を見て、
自分がいる場所は北海道、海峡の向こうが本州なのかと思い返し不思議な気持ちになりました。
売店のお姉さまから教えていただいたのですが、
木古内駅勤務の駅員さんのお一方が昨年からこの寒中禊を行っているとのことでした。
あいにくこの日はその駅員さんはいらっしゃいませんでした。
江差行きの汽車が発車する20分くらい前に木古内駅に戻り、
預けていた荷物を受取り、併せて売店のお姉さまにお礼をいたしました。
売店では何かお腹に入れるものがひとつ欲しいと思い、
なんとなく笹かまぼこを購入し、ホームへ向かいました。
ホームには4番線と5番線にそれぞれキハ40系停車中。
案内表示をしっかり見てこなかった私はどちらに乗車するのかわからない状態に。
車内を見ると、4番線の車内にはたくさんの乗客がいるのが見えました。
しかし心配性の私は念のため、
ホームにいらっしゃったヘルメットに安全チョッキを着たおじ様にたずねました。
答えは4番線の車両。
間違いなく4番線に停車中の車両に乗り、発車まで暫し待機。
ここで大きな二択。
①湯ノ岱で下車し温泉を済ませた後、終着の江差まで行き折り返して函館。
②終着の江差まで行き折り返した後、湯ノ岱で下車し温泉を済ませ後続の汽車で函館。
どうするべきか考えに考えた結果、
時間も特別早い時間ではないので終着の江差まで先に行き
帰りに湯ノ岱の温泉に寄る②を選択しました。
この選択が旅をより充実させてくれることになるとはこの時は知る由もなく、
汽車の音と揺れを身体に感じながら江差線非電化区間への旅が始まりました。
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